カウンセリング的考え方を取り入れて 生きる生き方

「憂鬱な時には、ものごとを悪い方にばかり考える」―――――

自分自身のことを悪く考えるだけでなく、周囲の人をも巻き込んで、
さらには世の中全体をも暗く悪い方向にばかり考えがちです。
落ち込んでいる時は、現実の事実も歪んで見る事が多く、
その為、感情も屈折し、混乱を起こしがちです。
絶望感や自暴自棄はうつ病の症状に含まれはしますが、
絶対的な事実ではありません。

肯定感こそが絶対で、肯定感を持つことが最善だと思い込んだ末の
過剰の期待や応援は、苦しみの基にさえなります。
輝かしい業績や身に余り過ぎる激励が、
益々人を追いつめてしまうことは珍しくありません。

あなたに出来ても、出来ない人もいるのです。
あなたが出来ないことを、簡単にやってのける人もいるのです。

人には、それぞれの持ち味があり、各自のペースがあります。
呼吸も心拍も、他者のそれとは似て非なるものであり、
自分の中でも変動します。

業績だけが人生に価値を与えるわけではないのです。
業績は、あなたに満足感をもたらすことはできても、
幸福をもたらすことはできません。
無意識の内にであったとしても、
他人との競争に明け暮れ、
他人からの称賛を基盤にした自己評価は、
見せかけであって本物ではありません。

人生100年時代に入りつつある今、
自分の人生の、この生き方を、自己の内に問いながら
「人間の生きる意味」を感情と思考で丁寧に見ていくこと。
これこそが、
カウンセリング的考え方を取り入れて生きる生き方に他なりません。

。。。。。つづく。。。。。