ケアと成長
ケア、救済について考えてみる時。。。。。
医学は身体の病を取り除かなければ役に立たない。
そして、
哲学は魂の病を取り除かなければ役に立たない。
と、エピクロスは言いました。
私たちは関係性の中で、さまざまに縁にある人たちとの交流で、相互にケアを与え、与えられながら、人間としての旅路において成長を試みます。
木は成長する。
私たち人間は、歳を重ねるにつれ、より興味深く、より微細に、より複雑に、より個性的になっていく。
少なくとも、私たちも成長したいと願っている。
だが、厳密にいえば、私たちは成長しない。
私たちは直線的に成長するのではなく、後退や衰退を含んだ複雑な成熟のプロセスを進んでいくのである。
心理学における成長というファンタジーに一石を投じた人物の言葉です。
成長期の子供の身長のように直線的に成長し続けることは当然ないのですが、ともすれば精神面でもそうありたいと思ってしまいます。一つ山を越えるとまた新たな山が出現してきます。現実を受け入れ、後退や衰退を含みながらも生き生きと人間力を育みますと言いたい。