心理学の定説の一つに。。。
心理学には幾つかの定説がある。
その一つに‥‥‥
どのようなやり方であろうと、
感情を抑圧すれば、その感情は歪んだ誇張された形で再び出現する。というものである。
「怒り」の感情は強い行動エネルギーとなるが、怒りが行動化するきっかけの陰にこそ、その人の本質的な感情が抑え込まれていることは往々にしてある。
人は誰もが、自分のことを分かって欲しい、認めてほしいと願っている。
自分の存在を受け入れてほしいと願う人に対して、現代社会は余りにも多くの人を軽んじて扱う。
疎外感を抱き、自己肯定感にも乏しい人は、一見静かでおとなしそうに見えるかもしれないが、
内側に様々な抑圧感情を抱えている。
そうした人の多くは、日常的に不満足なイライラ感と共にあるため、ひょっとした出来事を引き金に
怒りをあらわにしたり、過剰なクレーマーに成ったりしやすい。
表面化する怒りの攻撃行動の多くは、抑圧された感情の歪んだ出現であり、
二次感情表現として周囲の人には理解されがたい異常行動として目に映る。
更にもう一つ……、その個人にとって守りたい基本的な価値観が、
余りにも粗末に扱われ、邪険に無視されると、その人は怒りの感情を覚える。
自分自身を含め、周囲の人たちの誰もに潜む、苛立ちの陰に在る抑圧された感情を見落とさないよう心掛けたいものである。