時間感覚をどのように捉えますか?

いよいよ明日で令和元年の時間が終了しますよ。
如何でしたか? この一年間は・・・?

ジェットコースターのように辛いことや嬉しいこと、楽しいことに苦しいこと・・・。
身体的にも感情的にも、何ともまぁ…大変起伏豊かな、体験豊富な私にとっての一年でした。

人は、とかく区切りをつけたがります。
新たな年を迎えるのだから、昨日までの事は‼!…なんて・・・。

カウンセリングや、心理学、禅の世界などでもよく聞く言葉、一般的な人々の間でも呪文のように耳にする言葉に「今、この瞬間を生きなさい」と言うものがありますが、あなたは、それを鵜呑みには
していませんか?
そもそも、そんなことが、出来るとお考えでしょうか?

「今この瞬間」って、何?

理論や理屈、宗教的な教えの中には、人間にとって自然ではないことを勧めるきらいがあると、臍曲がりな私としては常々感じています。
それによって、逆に多くの人はそこで益々行き詰まっているようにさえ見受けられます。
「今この瞬間を生きる」と言う生き方には大変な努力が必要です。

なぜなら、瞬時のその時にも、私たちは身体全身の全細胞レベルで、過去や未来の中間の今に生きているからです。

「今」と言う概念、捉え方を自身の中で練り返してみる必要はあるでしょう。

幼少期の自分、青年期の自分、去年の自分、昨日の自分。
それら全ての自分が在ってこその「今の自分」であり、明日に向かう私であるのです。

9月末に癌の告知を受けてから、あらゆる検査を疲れるほど受け、今月12月19日に手術に向かい、私は長らく自分と共に在った私の一部を摘出しました。
私の身体は、12月18日までの私とは身体的に変化しています。
その上での「今のわたし」が今ここに存在しています。

「今」について考える時、私は自分が生きる時間枠について、「今この瞬間」に収縮させるよりも、
あれも、これも、あの時も、これからも、私自身がここに在るこの時を含めて、拡張させていきたいと考えています。

考え方にも、教えにも、完璧なものはありません。
30年間に渡る私の「心理学」や「カウンセリング学」の様々な講演やセミナーの各場面で、受講される方々には常々申しあげていることがあります。
それは、
「私の言ってることはいい加減なとこも多いので鵜呑みにしないでくださいね!」と云うことです。

学ぶにあたって人は謙虚でなければなりません。
柔らかな従順さで教えを乞う態度は学びを深めてはくれます。
しかし、それだけで終わってはなりません。

大事なことは、「あぁ、そういう考え方があるのか…。」
「そういうことだったのか…。」
しかし、「…、それは本当か??? …私はこう考える。」とする主体的な学び方です。

この姿勢を忘れなければ、まず何よりも、無用で煩雑な情報に翻弄されることはなくなるでしょう。

⁂ 多くの方々にご心配をおかけしました。
たくさんのお見舞い、応援のメッセージを頂きました。

  本当にありがとうございました。
  おかげさまで、私は無事退院できました。
  年越しは自宅で過ごせています。ありがとうございました。⁂

** 良いお年をお迎えください **

💛2020年も皆様にとって幸多い年でありますことをお祈りしています💛

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。