虚空裏に楔を打つ
『虚空裏に楔を打つ』=「こくうりにくさびをうつ」
と、読みます。
禅の教えにある考え方の一つです。
一見、無意味に感じられる行為の中に後々役立つ大事な要素があり、
人間を豊かな成熟に導く。。。とする考え方です。
合理性、即効性、効果効率性…スピードアップ、速いことが良しとされる。
コツコツ努力し、じっくり育む。
我慢する事、耐える事、無駄な時事を楽しみ味わうことが出来ない。
加速に加速が拍車をかけ「今すぐ」「瞬時に」成果を求める。
そうした世間の風潮に追い立てられるように生きてきた現代人に対して。。。
未知なる新型コロナは、
確かに厄介で人々を混乱と虚無に導きがちですが、
視点を変えて見る時、違った価値観の気づきを運んできてくれます。
私たち人類が住まわせて貰っているこの地球は、
決して人間だけのものではありません。
ましてや一部の先進国の人間や特権階級の人のものなんかでは有ろうはずがありません。
命を守るために生物学的にコロナと戦う!
人間が作り出した世界的な経済システムの循環においては、
血液に相当する経済(お金)の流れが止まると貧血状態から最悪死に至る。
経済が破綻すると治安が乱れ、結局命も尽きる!
一方で、
自分たちの政策を批判されないように数字を誤魔化す!
世界中の策略家たちは、唯一尊いシンプルなものを知らない!
知ろうとしない! 分かろうともしない!
この度のウィルスの反乱は、人類に向けての挑戦ではないかとさえ感じています。
これは、一筋縄ではいきません。
何故なら、地球は大きく広く、大陸環境も民族体質も多種多様。
恐らく、きっと、長引きます。
その間に、天災・人災は有無を言わせずやって来ます。
コロナ問題終息後の世界、社会生活は、元に戻すことを目標には出来ないのです。
そもそも元になんか戻せません。
人類は大きな価値観の転換期、次のステージに進むべき時に来ているような
そんな感覚を全身細胞レベルで感じています。
自身の内側に向けて、自身の存在意義、人類の生命とその在りようについて問うて行く。
無意味な事と一笑することなく、それこそ「虚空裏に楔を打つ」。
自身と対話する行為の先に、未だ見つけていなかった新たな気づきがあることを信じて
一日の内の一時だけでも、そんな暮らしぶりを身につけていきたいものだと考えています。
私たちは今人類として、
地上世界を維持させて行くべき者として「ダブル・バインド」の只中に居ます。