人はやっぱり自分の事を語りたいんだ
この度の感染防止策としての「緊急事態宣言」も、
全国的に見ると多くの地方では徐々に解除されつつあります。
第一回目の全国一斉都市封鎖にも似た「自粛だ!自粛!!」の大号令の下、
まじめに取り組まれた多くの方々は、
いつ明けるとも分からない不自由で抑圧的生活が続く中にあって、
別の意味で多大なストレスを否が応にも抱え込まれたのではないでしょうか?
私もこの度の自粛体制、自粛生活、自主訓練(?)の環境下で、
初めてリモートカウンセリングを体験しました。
非言語が、何より多くを語ると考える心理療法にあって、
上半身、主に顔しか見えないリモートカウンセリングは、
私にとっては聴く(観る)部分が限られてはいましたが、
違う視点から受け止めると、リアル対面式とは異なるポイントに非常に集中できました。
それでも、自粛解除の声を聞いてから、個人カウンセリングの予約は確かに増えています。
自粛期間中の家族との関係性の事、オンラインスタイルの仕事での葛藤、
独りでずっといた間の不安や心配事が膨らみすぎて、恐怖感がわいてきたこと。
食べること、寝ること、自分の存在そのものと社会との関係性、などなど…。
夫婦間の事、子供の事、親の事、、、今後の自分にとって必要なこと不要なこと…。
個人的テーマは、各自によって異なりますが、際限なく溢れてきています。
そのことを直接、目の前に人を置いて、遠慮躊躇なく語りつくしたいんです。
ああ。。。人はやっぱり・・・、
自分の事を誰かと語り合いたいんだな。
自分の事を分かって欲しいんだな。
信頼できる誰かの前でこそ、
人は自分を解放し語ることによって
自分自身を救えるんだな。
・・・そんなことを改めて感じているところです。