船頭多くして船山に…~船頭無しの日本丸
もともと本質的な求心力に欠け、上司の顔色を窺い、
自分の出世のための自己保身から、志も、自身の仕事に対する誇りもないままに
上司に靡き蠢く政治屋の世界で持ち上げられて来た人たちの人間関係。
肩書、権力、人脈づくりが大好きで、ペルソナに操られ、自身の本質には気づけない。
いつの日か必ず全ての役を降り、丸裸の自分自身になる時が来るの事には思いを至らせない。
それは多くの組織・企業の中でもよく見受けられることではある。
日本に蔓延る宗教団体、新興宗教界にあってはあからさまに生じている体質だ。
権力を腹黒く振り回す輩の集団は、選挙と税金で支えてくれている国民のことなんて何処吹く風。
平時を疎かにし、過去の歴史から学ばず、戦時下の時も国の上層部は
ただ…自分の人生を生きたいと願う
膨大な数の国民の命に向き合わなかった事実がある。
赤紙一枚で戦地に送り込まれるも、
戦わずして
飢えと疫病で死んでいった数えきれない日本国民の命。
雨後の竹の子レベルの船頭ばかりでは、進む方向は定まらない。
しかし、それ以上に、今、この国にはキャプテンとも言える船頭が不在な状態。
進むべき方向を失った船の乗組員である国民に、全ては丸投げされた状態だ。
けな気な国民たちの一人一人が、
自分と自分に繋がる大事な人の安心安全を守るために
各人がそれぞれに
良かれと考えられる行動をしているだけだ。
何処の国を見渡しても、
世界中こんなにも人材はいないものか!?と感じる。
安倍さんの陰でどれだけ多くの一般国民が泣いたことだろう。
安倍さんに群れた一部のどんな人達が私腹を肥やし、搾取したのだろう。
安倍さんは言う「責任は私にあります。」と。
しかし、安倍さんが責任を取った姿を私たちは見たことがない。
責任を取るには、少なくとも約束を守る。
国民に嘘をつかない。
はなから出来もしない大風呂敷を広げ過ぎて、
国民を巻き込んで袋小路に追い詰めないでいただきたい。
政治屋が夏季休暇し、安心な医療に守られ、裏で政局に明け暮れ、船頭不在状態でも、
コロナは蔓延し、乗組員である多くの国民は自主性に任された自粛下で
過労・休業・廃業・倒産に追い込まれ、今この瞬間も苦しんでいる。
GDP、戦後最大の落ち込み。
企業収益も軒並み悪化。
それでも多くの国民は自ら顔を上げ、前を向き、苦心惨憺努力する。
安倍さんの体調が悪いとか…。
体調の悪い人は、他にもたくさんいる。
にも拘らず、病院に行けない人さえいる。
人間である以上「命」は等しい。
自分が望んで手に入れた権力の象徴、総理の地位で、何をしたかったのか。
役に見合う仕事をしてくれたのなら、使命感をもって任務を果たそうとしてくれたのなら、
国民は誰もが心から安倍さんの健康を案じ、エールを送るだろう。
エールを送れない今の自分。
エールを送る気になれない今の自分が惨めで悲しい。
雄々しき人間性の黒田さんや渡さんの人生観は、画面の向こうからでも伝わってくる。
外側を飾り付ける姿は、美しくもなく、むしろ虚ろにさを感じさせる。
外側にいくら肩書やブランド商品を身に付けようとも
人間としての本質的な自我意識の香りは、必然的に否応なしに他者に伝わるから。
生き置かれた自分の立場で、誠実に生きようとする姿は、何時の時代でも誰の心にも響く。