ステイホームで浮き彫りになった こと
秋ですね~~~。 秋がやって来てくれましたよ♡♡
コロナ自粛・ステイホームの拘束感からも徐々に解放されつつあります。
各自がそれぞれ自分なりにコロナ感染症との付き合い方、生活スタイルを見つけ始めました。
…どんな時でも、私たちは生き抜く術を見つけ出していく生き物です。
そんな中に在りながら❤♡❤♡❤♡❤♡・・・
最近、コロナ禍の自粛生活でカウンセリングの依頼を受ける中で感じたことを少々。。。。。
物理的な距離感が育む精神的な愛のカタチ。
遠距離恋愛で恋焦がれて燃え上がったはずの愛(?)だと勘違いしていたものが、
「一緒に暮らし始め、ずっと一緒に居始めると…?こんな筈じゃナカッタ。。。のに…。」
「毎日ずっと目の見える範囲に居られると、うっとおしくてイライラしてしまう。」
「いちいち目について、声も音も耳障りで、ストレスが爆発しそうです。」
…と、言う内容のものです。
自分と同じ価値観、あるいは似通っている相手がいると、
ついつい「ソウルメイトに出会った!」などと思いがちです。
しかし残念ながら、それは勘違いで、
自分自身の未成熟、
未解決の「自己愛の投影」にすぎない場合が少なくありません。
友人や夫婦、恋人やカップルが、相手に求めるものでよくある条件の一つに、
価値観の同じ人、考え方の似ている人がいい、と言うのがありますが、
これが過ぎると、「自己愛的、自己中心的欲求」になりかねない危険性が隠れています。
より良い関係性、望ましい対人関係を育てたり、保持したいと考える時、注意したいことがあります。
価値観が同じであることへの強い欲求というものは、
「双子自己対象欲求」「鏡自己対象欲求」から発生しており、
無意識のうちに押し込めた自己愛への傷つき、
幻想妄想体験にも似た自己愛への未成熟さに深く関係していると考えられるからです。
夫婦やカップルに問題が生じる背景には、
「価値観の衝突」や「信念の対立」が存在している場合も少なくありません。
しかしこの対立は、
同じような似た価値観や信念を求めている人にとっては、あってはならないことなので、
「どうしてこの人はこんな事をするんだろう⁈」とか、
「何でこの人はこんな事も分からないんだろう?!」…とか。
自己愛的で他者からの承認欲求が強い人は、
この違いによって生じる「信念の対立」に耐えられません。
不愉快な気分になって、違いを吐き出し、相手を罵倒し、叫びたい衝動にかられます。
自分の価値観で相手を攻め、挙句の果てには自分自身を追い込んでいくのです。
関係を育み、深め、緩やかにでも成長させるには、価値観の衝突や信念対立は不可避です。
円熟させ、芳醇な関係に育て上げる手前で、価値観の衝突や信念対立は、絶対に生じます。
避けては通れないこの衝突こそが、二人の関係をより成熟させていくために不可欠なものだからです。
心の成長には、発達に応じて段階があります。
個が確立される以前のプレ・パーソナルな段階では、同じであることのみを求めますが、
パーソナルな個の自律に向けて自己統合を深めていく時、
統合された心は、トランス・パーソナル(個が確立された後)な精神状態として、
価値観や信念の「違い」を認め、個を超えた関係性での更なる統合に向かいます。