「ことば」について(3)

「ことば」になる前の感情。
「ことば」で語り尽くしても尚残る、心の底に渦巻く感覚。
「ことば」は万能ではなく、「ことば」には限界がある。

文字によって表現される「ことば」としての文章は、
単に文字を追うのでなく、
字面でわかったような気になるのでなく、
行間に沈み込む筆者の心情、
目に映らない背景、そこから聞こえる音、香り、
そうしたものに思いを巡らせ深めていく時、
初めて幾らかでも発信者の意思に近づける。
…そのためには……
丁寧に時間をそこに注ぎ込みながら味わっていくことが必要となる。

私たちの脳、感性は、自分自身で気づき、守り、育成しなければ退化する。

一方的に送り込まれるマスメディアからの無責任な情報。
簡単に入手できるスマホからの短絡的で断片的な知識とは程遠いナニカ

スマホへの過度な依存が脳に与えるショッキングな影響が生み出す
スマホ脳」と呼ばれるものに、警鐘を鳴らす研究者たちがいる。
スウェーデンで出版され世界13カ国以上で翻訳、
現在日本語版も22万部を超えるベストセラーとなっている。

SNSなどの交流サイトで絶え間なく情報を受信し続けているうちに、
脳は徐々にダメージを受け「情報が記憶に変わり思考力を用いて考慮する」力が
劣化していくと言うものである。

記憶力を身に付け、思考レベルを上げるためには
「一つの事に時間をかけて集中すること」が必要だと
スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセン氏は語る。

著者は「スマホは最新のドラッグである」と衝撃的な主張をしている。

スマホ脳」に侵されると😞😞😞😞(データ報告)
*ストレスの問題を抱えやすい
*自分と他人を比較しがちになり、自己評価が低くなりやすい
*精神状態が悪くなりやすい
*待ったり我慢することが苦手になり、衝動的になりやすい
*一日に延べ3時間以上スマホに触れている人は危険度が高い

人間の暮らしぶりの基本に立ち返り、
一日の内のひと時でもスマホを自分の身から遠ざけ、
散歩をする。 季節の移り行きを感じる。
空を眺める。 自然に触れる。
身近な誰かと少しの時間でも語り合う。

丁寧な生き方の中に在ってこそ「ことば」はゆっくりと確かな本質を
教えてくれるに違いない。

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