「今ここ」を見て…3年後を想像すると
想像力は大事な力の一つです。
歴史、経緯、過去からの流れ、今、それに繋がる今後、将来を想定する。
平時における的確な想像力が活かされる時、リスクは大幅に回避できる。
しかし、その為には、
現実の現場を、見、聞きし、肌で実感していなければなりません。
あなたは、今、身体的に経済的に精神的に安定して暮らせていますか?
「はい」「まあまあ」「そこそこ」「それなりに」って答えられる人は、
今のところ、それなりに安定されているのでしょうね。。。
私は、文科省からの認定委託を受けスクールソーシャルワーカーとして、
市の教育委員会からの依頼のもとに市内全公立小学校を対象に
現場を這いずり回るスクールソーシャルワーカーの仕事をしてきました。
スクールソーシャルワーカーは、スクールカウンセラーとは大きく違います。
S.C.のように相談室の一室でカウンセリングをするだけではありません。
S.S.W..は、依頼されれば、学級運営、教室の授業状況にも参加します。
子供の家にまで足を運びます。
子供たちとも直接的に関わります。
教師と親たちとの在りようをつぶさに見ながら、働きかけます。
突きつけられる現実は、決して穏やかとは程遠いものであり、
そこにいきなり放り込まれた私は、
正直、驚き、たじろぎ、世の中の矛盾を見せつけられた気がしました。
この国の貧富の差、その現実を、
どれ程の人が知っているでしょうか。
私が先ず何より驚いたのは、
「小学校の義務教育なんて必要ない」と大声をあげ、
子供に教育を受けさせる重要性なんて
考えてもいない親が居るという事実が思いのほか多かったこと。
そうした家庭の子供たちは、
学級には入りにくいと感じているのでしょうか、
給食を食べるために校長室へ登校してきます。
夏休みには、先生たちと一緒におにぎりを作って待っているとお昼ごろ登校してきます。
その姿は、何日もお風呂に入っていないことが一目で分かるほどに黒ずんでいました。
そして今、この国の貧しさは、
更に次の段階へと深刻化を増しつつあります。
TVで流されるこの国の一面だけしか見ないで、
自分のことだけにとらわれている間にも、
声にならない声を殺して、
助けを求めている人があることを、どうか覚えていて欲しいと願います。
権力を手にした政治屋や一部の輩が保身と搾取に明け暮れる中で、
この国のことを考えることが仕事のはずなのに、
現実の国民の現場、現状に触れることの出来る場所にまでは自らを運こぼうとしない。
この国に生まれ、この国に育ちながらも将来を閉ざされ、
希望どころか、今日のご飯が食べられない子供たちが、
現在の日本において今、実際に増えつつあることをお伝えしたく書き込みました。
3年後なんて、アッという間にやって来ます。
コロナ感染が収束する頃には、更に本質的に日本政府の無能さが露呈し、
日本は世界でも厳しい状況を抱える国となることは
何処かで覚悟しておいた方がいいだろうと考えています。
兎に角、不幸なことではありますが、我が国の政府は頼りにならないのですから。