様々な方面に波紋を広げ、私たちに思慮する機会を与えてくれた
東京オリンピック2020、正確には2021は、閉会式を終えました。

次にはパラリンピックも控えています。

祭りの最中も時は流れ、
重要な案件は引き続き、
事の重大さは拡散し続けています。
祭りのあと、宴の幕が下りたのち、
私たちは生活基盤であるこの社会と本気で関わっていかなければなりません。

？？？？？　？？？？？

「政治の話は嫌いです。」
「政治のことに触れるのはチョッと…」
「政治に触れるのやめて頂けませんか」
実際、そうした言葉、お声もいただいています。

人はそれぞれですから、
そうしたお考えをお持ちの方のあることも承知しています。

。。に、しても、私には不思議です。
なぜって、
政治は私たちの生活に最も密着したものだろうと私は常々考えているからです。
「平和」も「自由」も「努力が報われる社会」も、元々と有ったものではありません。
少なくとも、この国に於いて、私たちの先人が改革し築き上げてくれたものです。
そのおかげの上に、私たちの生活は、ここまで豊かに守られて来たのです。

それが今、何らか怪しげに舵切りされようとしていることを感じる時、
「自分の思慮」を深めていく必要性を、
私自身の体感覚が、細胞レベルで反応する事実に目を背けたくはありません。

何時から言われ始めたのか、定かではありませんが、
「勝ち組」「負け組」と言う人間を二分化するこの言葉は、
メンタル的に多くの現代人を翻弄させています。

勝ち組に入るために、何もかも犠牲にして怪しげな価値観に振り回されている人は多いです。
明らかに自分は負け組だと言う人には、自己肯定感が育たないだけでなく、
周囲の人、他者に向けての他者否定感も半端なくて、
頑固に自分の辛く苦しい殻の中に閉じこもろうと息をひそめて暮らしている人もあります。

ゆっくり丁寧に触れ合い、傾聴すると言う「時間」を大事に、
共に居ることを身をもって味わいながら、
互いの存在そのものを大切に体感していく過程があってこそ
再生の力が引き出されていくことを最近改めて確信しています。

　☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡
　　　　　　
オリンピック選手たちの姿には何度も胸が震え、感動・感激は、
私を興奮させ、涙させてくれました。

好きで始めた事とは言え、たった一瞬の、何分、何秒のために、
幾日も幾日も身も心も削るような時間を過ごた人たちが、
世界中から集まって、その一瞬を見せてくれたのです。

生きる場所が違っても、種目が異なっても、
仕事や文化が同じでなくても、一生懸命努力したその結晶の姿は、
理屈抜きに他人の心に届きます。
それは、それを受け止める側の人もまた、
日々真剣に生きている人であることの証でしょう。

真剣であること。
誠実であることは、他者の胸を打ちます。
小手先でない、全身全霊のパフォーマンスは感動を与えてくれます。
コロナ禍に東京に集まってくれた世界中のアスリートたちに、
心から「ありがとうございました！」を伝えたいです。