自分が自分である証を。。。
一人ひとりの人間が、もっと謙虚で賢くなる必要に迫られているような気がします。
単なる感情論に右往左往するのではなく、自分自身の芯を持つ!
ということは、とても大事なことではないでしょうか。
…それは、どのようにすれば獲得できるのでしょう。。。
溢れる情報・マスゴミ・一方的に押し付けられる価値観に対して、
「それは、本当か?」と問い直す冷静さを。
反射的に「いいね」をポチッとしたり、拡散に巻き込まれない。
「…そうかもしれない。。。」「そういう事もあるのかな???」
「…それでも私は、○○○と考える。」と言える
自分の意志を持つことは自律の一歩です。
様々な環境、場面、その人の生き置かれた状況において、
各人に応じたアプローチでカウンセリング対応がなされたとしても、
先ずはプレパーソナルからパーソナルへと自身の統合を図ること。
行き着く先の目標は「自律性の獲得」です。
自律性とは何か? 何をもって自律性の有無を語るのでしょう。
自律性に必要なものは「気づき(awareness)」です。
自分が今、何を見、聞き、感じているのか…五感を通して自分の外側の世界に
そのまま触れていけることです。
更に交流分析の立場からすると、その時点での「自我状態」に気づけること。
その自分が、外界や他者に対してどのような交流を取っているのかに気づくこと。
「気づき」は、自我状態に汚染のない状態の自分の目、耳、感覚で、
外界をありのままに受け入れていける状態を求めますが、
これが、やはり、厄介で、言うは易く行うは難し!…です。
じゃあ…どうするか???
だからこそ、自分自身の内側に向けて問い直す冷静さを忘れないで。
「これは、本当か?」「本物か?」
「今この瞬間の自身の心に我欲はないか? 邪心は無いか?」
多くのカルト集団が勧誘する時の手口には、一定のパターンがあります。
宗教・占い等では、貧・病・争の家庭や組織を狙います。
そして、その裏に成仏していない見えないものの因縁を持ち出し、
先祖供養や水子供養に向かうよう心を焚きつけてきます。
過剰に依存心を大きくさせます。
貧しさや病から抜け出したいと願う気持ちに不純さは無くとも、
その隙間を狙ってやって来る輩の手口は巧妙です。
更に厄介な隙入られる手口があります。
それが、特級階級意識・権力に驕りしがみ付きたい傲慢心です。
「あなたは選ばれた人だから。」「これこそがあなたの使命です。」
「一般の人たちは分からないのです。彼らは未だ目覚めていません。」
「先に目覚め優れたあなたこそが、後の人を不幸にしないため共に活動しましょう。」
と、気づき難い自尊心をくすぐって、シレ~っと忍び込んでくる手口です。
「あなただけに儲かる手口を教えます。」
「誰にも言っちゃ、いけませんよ。あなたが選ばれた人なんですから。」
楽して儲ける旨い話、マルチ商法の甘い罠。
どれもコレも、それを引き受ける自分の心に我欲・邪心が潜んでいます。
哲学という学問を土台に、心理学は誕生しました。
まだまだ未熟な部分もありますが、学問的背景を基に構築された
カウンセリング理論やアプローチは、
決して目に見えないマヤカシものではありません。
悪霊や祟りなどと称して、目に見えない土俵に純粋な人を登らせ、
脅したり、虚栄心や、過剰な使命感を擽ったりするカルト的な手法を
見破れる力を…、せめて持ちたい、育てたいものです。。。
自分を守るのは自分自身です。
そして、その力、能力を、
各自は既に持っているのですから。
自分の人生の主人公は自分自身です。
泣いても笑っても、
巻戻せない時間の中で生きた自分の人生は、その全てが「私」です。