コロナが私たちにくれたもの
人類にとって未知なる疫病が、日本にやって来たあの時から・・・。
そう、2020年1月15日、わが国初の感染者が確認されたあの時から。
あっと言う間にパンデミック…世界中を覆い尽くした。
自分達に出来る防衛策として、東中国カウンセリングセンターでは、
セミナー、ワークショップ、講演会等、従来の予定を変更、中止させて来た。
そうした中で、個人カウンセリングだけは依頼が続いた。
あまりにも人に触れ合えない長い時間に、
人は、それ迄気にもとめず当たり前のように誰かとお喋りしたり、食事したり、
誰かが傍らに居ることが当然のように過ごしていたコトが、
当たり前ではなく、尊い時間だったことに気づけたみたい。
そして、フト、自分の内側に思いを馳せる時、
本当の友人と呼べる人が、いかに居ないか、少ないかを思い知り、
改めて自分の人生の生き方、過ごし方を振り返った…、と言う人が多かった。
…、それでいいんだと私は考えます。
人とつるんでいる時、群れている時、
人間は自分の内側に目が行き難く
他人の目を気にしたり、比べたりして、
思いの外疲れる生き方をしていたはずです。
独りになるということは、とても大事なこと。
自己を見つめ自己と対話し、がむしゃらだった自我を静かに受け入れていける時間。
大事な人、大切な友だちは、少なくていいんです。
あなたが自分を大事に思うように、その人のことをも大事にできる。。。
そうした関係性が何よりではないでしょうか。
外側に飾り付けるのではなく、自分の内側に忘れていたモノを見つけ出すためには、
一人になる時間を持ち、独りになること、
独りである自分と言う人間を受け入れていくこと、
長い人生の旅の中で、こうした時間を持つことは貴重なことではないかと感じています。
ある意味、そんな時間をコロナ禍で与えられた気がします。