老熟なくただ高齢になる高齢化社会
『高齢になっても様々な場面で未熟なままの人がいる。。。』
自分自身に焦点を当てたまま、時をやり過ごし高齢者となる人。
それでは共感は得られないし、コミュニティはそうした人を避ける。
彼らは他人に心を開くことが出来ないし、他人の心を思いやりはしない。
彼らの多くは、人生の早い段階でもたらされた怒りや難しい感情にこだわっている。
そういう人は、経験をしたにもかかわらず、成長しない。
誕生日を迎えているのに、老熟することがない。
。。。と、まぁ、こうしたテーマを軸に結構辛辣な文脈でテンポ良く筆を走らせた『老いること』が、
今回の輪読エンカウンターの選書である。
非常に楽しい。毎回楽しく充実して開催している毎金曜日13時開始の輪読エンカウンター。
この度の選定書籍テーマでの輪読エンカウンターはまだ2週目であるが、
恐らく10週位に亘ることになりそうだ。
ここで言う「老いる」は、すなわち「成長(成熟)していく」ことを指しているのではないかと
考えながら、参加者の人たちと共に読み進め、エンカウンターよろしく話を広げたり、
深めたり自由闊達に気づきの輪を展開させている。
人はすべからく「誕生」と同時に「老い」に向かう。
それは、ただひたすら『老い』という「成熟」を目指しての旅、、、かも知れない。
馬屋原 眞美子