「今」「ここから」「自分から」

弊社、東中国カウンセリングセンターも1995年の開設から4半世紀を超え、
今年で27年目を迎えています。

セミナー、ワークショップだけでも延べにして既に何万人かの人たちが巣立っていかれました。
長かったのか、あっと言う間だったのか、私は、ただただ続けて来ただけです。
受講者の方々を前に、
他者に語り、他者に伝えようとすることのお陰で、私自身がその何十倍も学んできたと感じています。

「教育」は、「共育」であるとする考え方は、設立当初からのHCCを貫く理念です。
親は子によって親と成り、子によって悩み苦しみ混乱して、多くを学び成長します。
教師は生徒によって、気づかされ、教えられ、育てられます。

人間は、独りでは育たないのです。

独りで育とうとしても、
孤立無援では、
育つ種さえ見つからないのです。

対人関係、人間関係は、厄介で面倒くさくて、煩わしいものです。
思い通りにならない、
一見厄介な事象を通してこそ、ヒトは人となっていくのでしょう。

個人カウンセリング、集団カウンセリング、グループエンカウンター…、
それらの行為のいずれもが、他ではない自分自身に深く分け入り「気づき」を得、
「アㇵ!」「~そうだったのか~」「あぁ…そういうこと!」と、体得の喜びを掴む
大事な大事な本物の自分自身に出会うための煌めきの瞬間的な行為です。

これに対して、セミナー、研修講座、講演会等では、
それらを理屈から、理論上から学んでいこうとする行為です。
人間の心は、思考と連動して形成されて行きます。
思考と心の作り出す感情が、人の行動を決定づけます。
心が作られていく仕組みを知れば、どうして自分が同じ感情に苦しんでいるのか、
何故いつまでも自分は望まない境遇に居続けるのかが理解できます。

それらを、今日今から直ぐにでも活用できるように、
日常的な平易な言葉でお話しながら、一般の方々に向けての講座も数多く重ねてきました。

しかし、「学び」は、心と脳にとっては、永遠の栄養素です。
昨日お腹一杯ごちそうを食べたからと言って、後の1年何も食べないではいられません。
知ったつもり、分かったつもりの付け焼刃な学びは、継続がなければ何時しか日常に埋没し、
それまで身に付けた自分流の手慣れたやり方に逆戻りし、
心身一如の行為には繋がって行かない現実も人間の性なのです。

日常生活に活かすために。。。
カウンセリング学にあまたある諸理論の中からも、学派を超えて言えることがあるとすれば、
今、ここから、自分から・・・」と言うことになるのではないかと考えています。
では、その「今」とは・・・?
「ここから…」とは・・・?
そして何よりその「自分」とは・・・?

???だからこそ・・・学び続けなければならないのです。

「思考」を生み出す「脳」について。
感情を引き起こし、行為を促進させる「脳」。
人類にとっての最大の希望にして、最大の危険要素をはらむ、
とてつもないエネルギーの源となる「脳」。
「脳」と「思考」、「思考」と「感情」

そのジョイント部分に一体何が、どのように存在し、影響し合っているのか。
カウンセリングのセミナーでは、
カウンセリング学の様々な理論背景を学びながら、その仕組みが
自分にとってどのように関わっているのか、本質に分け入っていきます。

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